1:はじめに

これは、自分で作るのが二作目になるシューティングゲームです。
と言っても一作目は、RubySDLの練習を兼ねて作ったものなわけですが…

今回のテーマは、「オーディオゲームでゲームセンターのアーケードをやってみた」です。
敵を正確且つ迅速に破壊する従来のオーディオSTGとは異なり、弾幕を掻い潜りながら敵を落とすことをテーマにしています。

2017年2月頃、友達が「シューティング作って」と言ってきたことをきっかけに、久しぶりに挑んでみることにしたのでした。
最近は作るのが御留守になっていたこと、個人的に興味があった「Troopanum[*1]」というゲームが私のPCでは動作しなかったこと、そして、オーディオゲーム界のシューティングにマンネリ感を持っていた、というのがその理由です。

ちなみに、参考にしたゲームはいろいろありますが、大きいのは、「Strikers1945II[*2]」です。全盲だと遊ぶのはほぼ無理なので、興味がある人は動画サイトで探してみて下さい。

◆主な特徴

このゲームを一言で書くと、「ゲーセンのAC用シューティングゲームを音声環境で気軽に遊べるようにしました」です。

  1. 登場する戦闘機や弾丸、敵機の状態を音で確認することができます。
  2. 表示されるテキストを音声で読み上げます。スクリーンリーダーが起動している場合は、そちらで読み上げます。
  3. キーボード、及びゲームパッドに対応しており、ゲーム中の全ての操作が行なえます。
  4. ゲームスピードや音量バランスの調整ができます。
  5. ゲームのルールや操作方法を学ぶためのチュートリアルがあります。
  6. スコアポスト機能を用いて、世界中のプレイヤーと腕を競うことができます。
  7. 過去にプレイした記録を見直すことができます。
  8. ゲームを有利にするアイテムを購入したり、戦闘機を強化したりできます。
  9. 第1言語は日本語ですが、英語にも対応しています。
  10. 簡易的ですが画面描画も行なっています。

2:遊び方

一言で書くと、「戦闘機を操作して、攻撃を避けながら敵機を撃墜しまくる」です。

プレイヤーは戦闘機のパイロットです。そして、与えられている指令は、「各地に点在する敵機基地、及びそのコアを破壊する」ことです。
指令遂行に当たって、プレイヤーにはさまざまな戦闘機の利用権限が付与されています。従って、ミッション開始時に、好きな戦闘機を選んで挑戦することができます。

ミッション中に立ちふさがる敵は、ミサイルや体当たりなどを用いて攻撃してきます。
命中範囲、及びニアピンの位置にいると警告音が鳴りますので、音を聞き分けて、攻撃を避けて下さい。

このミッションは、残機性です。
敵の攻撃が被弾するとミスとなり残機が減ります。そして、残機0の状態で被弾するとゲームオーバーになります。

ミッション中では敵機を破壊することで、スコアを獲得することができます。
獲得したスコアは、ミッションを有利にするアイテムに交換できます。
また、スコアポスト機能を用いて、世界中のプレイヤーとハイスコアを競うことができます。

遊び方をまとめると、「ミッション、及び機体強化を繰り返しながらテクニックを磨き、ハイスコアを目指す」です。

◆オーディオゲーム界のSTGと違う所

オーディオゲームでシューティングをやり込んでいる人向けに、本作の違いを解説します。

① 時間制限なし

このゲームにおいて、ザコ敵は倒しきれなくても一切ペナルティがありません。
体当たりしてきた敵機に衝突した場合はミスとなりますが、自機の横を通り過ぎた場合はそのまま消滅します。

また、ボスを含む全ての敵機は、時間と共にエネルギーが減っていくため、攻撃を一切行わなくても破壊することができます。
従って、回避に徹することも有効な戦略となっています。

② 弾幕

このゲームでは、敵の数、飛び交う弾の数が多いです。

敵は、多い時には20機ほど画面に出てきます。
はっきり言ってうるさいですが、被弾しない位置取りをしていれば全く問題ありません。

また、飛び交う弾の数も多いです。
こちらからの攻撃の最大数は「5門4連射」となっています。敵からの攻撃も、狙い撃ち、無造作、拡散などさまざまです。

③ 弾の飛び方

このゲームには「正面に合わせて攻撃すれば倒せる」というルールは通用しません。

自機と敵機が離れているため、弾は発射してから命中するまでに時間がかかります。
弾自体も、まっすぐに飛ぶわけではありません。斜飛び、敵を追尾する弾丸などが存在します。

④ 貯め打ち

このゲームでも、SoundShootingの時と同様に、貯め打ちができます。ただし、貯め方と、貯め打ちの内容は違います。

貯め打ちの内容は、機体毎に異なっているものの、全体的に強力です。
敵の弾を消し去ったり、ボスを一撃で粉砕したりできます。
また、貯めたパワーの大きさにより3段階のレベルが用意されています。

その代わりに、貯め打ちのパワーを貯めるためには、攻撃を繰り返して、エネルギーを蓄える必要があります。
且つ、撃墜されると貯めパワーが初期状態に戻ってしまいます。
このため、最大までパワーを貯めるのは困難になっていますし、連射もできません。

⑤ 無敵時間

不思議なことですが、市販のSTGでは、敵にやられてから復活した後、3秒ほど無敵時間があります。この間は、あらゆる攻撃を無効化します。

今作ではこの無敵時間が実相されています。

3:動作要件

このゲームは、スクリーンリーダーが安定して動作するWindows上で、ヘッドホンなどステレオ環境を準備すれば遊ぶことができます。以下に、詳細な要件を記載します。

名称 環境
OS Windows 7以上
CPU コアII、1.7GHz以上
メモリー 250MB以上の空きメモリー
ディスク容量 250MB以上
ディスプレイ解像度 横1200PX, 縦720PX以上
音声出力 ステレオ使用のため、左右の音が聞き分けられる環境(ヘッドホンなど)
キーボード 最低限、矢印、エンター、スペース、エスケープ、タブキーが使えること
ゲームパッド DirectInput対応、方向キー、及びボタン3つ使えること[*3]
スクリーンリーダー PC-Talker, NVDA, SAPI5
インターネット接続 オンラインスコアボードへの送信、及びアクセスに使用

なお、以下のゲームパッドで動作確認しています。
モデルが古いので2000円以下で入手可能です。

Elecom - PS風12ボタン USBゲームパッド - JC-U3312S
http://www2.elecom.co.jp/peripheral/gamepad/jc-u3312s/

4:操作方法

このゲームの大まかな操作は以下の通りです。
なお、ゲームパッドのボタン配置はメーカーが好き勝手に決めているため、「BT1」などわかりにくい表記になっています。ご勘弁下さい。

キーボード ゲームパッド 主な操作
上下矢印キー 方向キー[上下] メニューなどで項目を選ぶ
エンターキー ボタン[BT1] 決定、次へ進む
エスケープキー ボタン[BT2] キャンセル、前へ戻る
左右矢印キー 方向キー[左右] 自機を移動
スペースキー ボタン[BT1] 攻撃
タブキー ボタン[BT3] 飛行中にメニューを開く

4.1:初期設定

初めてゲームを起動した時に、以下の設定メニューが出てきます。

  1. ゲーム中の言語の選択
  2. 使用するスクリーンリーダーの設定
  3. ゲームパッドの設定 (不要な場合はスキップできる)
  4. プレイヤー名の登録

4.1.1:ゲーム中の言語の選択

最初に、ゲーム中の表示言語を選択します。

初期状態では英語になっていますので、日本語にしたい場合は、上矢印キーを押して「Japanese」を選択して下さい。以降は選択した言語で表示されます。

4.1.2:使用するスクリーンリーダーの設定

読み上げに使用するスクリーンリーダーを選択します。

初期状態では、起動しているスクリーンリーダーを自動検出し、検出できなかった場合SAPIで読み上げるようになっています。
初期状態のままでもけっこうですが、若干レスポンスが遅くなるので、気になる人は変更して下さい。

なお、実相上の理由で、「ScreenReaderAPI」は使用していません。
このため、JawsやWindow eyesなどでは読ませることができません。

4.1.3:ゲームパッドの設定

ゲームパッドを持っている人は、この段階でキー設定を行なうことができます。
持っていない人、今は設定したくない人は、「いいえ」を選んでスキップして下さい。

設定は、上下方向キーで項目を選択し、割り当てたいボタンを押すことで行なえます。
「(必須)」と記載されている項目は、必ず設定して下さい。
なお、設定が衝突した場合には、もともと設定されていた側のボタンが自動的に未割り当ての状態になります。

4.1.4:プレイヤー名の登録

スコアボードに参加するための情報として、プレイヤー名の登録を行ないます。

このゲームでは、PC用ゲームで一般的な「エディット方式」と、家庭用ゲームで一般的な「スクリーンキーボード方式」の両方をサポートしています。

入力方式の切り替え、OKボタンなどの操作は、タブキーで行ないます。

ゲームパッド使用の場合は、スクリーンキーボードのみ使用できます。

なお、入力できる文字は、スクリーンキーボードに表示されている文字(英数字、及び一部の記号)です。
また、ハンドルネームっぽくない表記や、作者として使われたら困る名前は入力できないようになっています。

4.2:メインメニュー

ゲームを起動すると、最初に表示されるのが「メインメニュー」です。
メインメニューから、さまざまなモードにアクセスすることができます。

  1. ミッション: ステージを選択して挑戦します。
  2. メンテナンス: ミッションを有利にするサプリメントの購入や、機体の強化を行ないます。
  3. 性能テスト: さまざまなシチュエーションを再現して、機体の性能などを確認します。
  4. チュートリアル: アーケードの基本ルールや、操作方法を体験します。
  5. スコアボード | 他のプレイヤーのスコアを閲覧できます。
  6. 資料室: プレイヤーや機体の上方を閲覧できます。
  7. ビデオ確認: 過去にプレイしたミッションを見直すことができます。
  8. 環境設定: スクリーンリーダー、音量、ゲーム中の表示などを設定します。
  9. 終了: ゲームを終了します。

4.2.1:ミッション

このゲームの中核となるモードです。
指定したステージに突入し、奥に待ち構えるボス敵を撃破するのが目的です。

このゲームには7種類のステージが用意されています。前のステージをクリアすることで新しいステージが解放されていきます。

なお、ミッション中にステージをクリアすると、次のステージも継続して遊ぶかどうかを選択できます。

4.2.2:メンテナンス

ミッションで獲得したジェムを用いて、サプリメントを購入したり、機体を強化したりすることができます。

サプリメント
ミッションを有利にするアイテムを購入できます。
サプリメントには、残機数を増やす、攻撃力を上げる、援護機を追加するなどさまざまなものが用意されています。
ただし、サプリメントミッションの成果に関わらず、1回の使い切りです。ミッションが終了すると消えてしまいますので、その時に必要なサプリメントだけを調達するようにしましょう。
機体強化
指定した機体の攻撃力を高めたり、搭載武器を強化したりすることができます。
機体強化サプリメントのような即効性は期待できませんが、永続的に効果があります。

4.2.3:性能テスト

選択した機体の操作や、搭載武器、サプリメントの性能を確認するためのモードです。

モードを開始し、機体を選択すると、正面にサンドバッグがあるステージに突入します。サンドバッグはある程度ダメージを与えると壊れますが、すぐに新しいサンドバッグが復活します。

このモードはエンドレスです。メニューから「テスト終了」を選ぶまで、好きなだけ性能テストを行なうことができます。
また、「テスト内容変更」から、さまざまなシチュエーションに切り替えることができます。攻撃、防御を含めたさまざまなテストができますので、ぜひご活用下さい。

なお、このモードにはサプリメントを持ちこむことができます。またミッションと違い、サプリメントが消えることはありません。

4.2.4:チュートリアル

このゲームのルール、及び操作方法を体験できます。

モードを開始し、機体を選択すると、チュートリアルのメニューが表示されますので、体験したい項目を選んで下さい。
基本的には、メニューにある内容を上から順に選ぶことをお薦めします。

4.2.5:スコアボード

世界中のプレイヤーが登録したスコアを閲覧できます。

4.2.6:資料室

プレイヤーの累積スコアや、ゲーム中に登場する機体の資料が閲覧できます。

4.2.7:ビデオ確認

過去に挑戦したミッションのプレイング状況を閲覧できるモードです。

本作では、ミッションを終了した時に、ミッション中に行なったプレイヤーの操作を自動的に記録しており、このモード上で操作を再現します。

なおビデオデータは、同じバージョンで作成されたものであれば、他のパソコン上でも閲覧できます。友達に紹介したりする用途で使って下さい。
また、「環境設定」は、実際のプレイ時の設定ではなく、ビデオデータ閲覧時の設定が適応されます。従って、ゲームスピードやカメラモードを変更して閲覧することが可能です。

4.2.8:環境設定

ゲーム中の各種設定ができます。主に、音に関する設定が多いので、好みに合わせて切り替えて下さい。

なお、音量など代表的な設定は、以下のショートカットキーを押すことでいつでも調整できます。

キーボード 設定できること
F5キー 効果音の音量を下げる
F6キー 効果音の音量を上げる
F7キー BGMの音量を下げる
F8キー BGMの音量を上げる
F11キー 使用するスクリーンリーダーをトグル式に切り替える

4.2.9:メニュー画面でのキー操作

メニュー画面では、以下のキー操作が可能です。

キーボード ゲームパッド できること
上下矢印キー 方向キー 上下 1つ上下にある項目を選択
エンターキー ボタン[BT1] 決定
エスケープキー ボタン[BT2] キャンセル
左矢印キー 方向キー 左 選択中の項目名を読み上げ
右矢印キー 方向キー 右 選択中の項目に付いている説明を読み上げ

以下の操作は、キーボードのみ対応しています。

キーボード できること
ページアップキー 6つ上の項目を選択
ページダウンキー 6つ下の項目を選択
ホームキー 一番上の項目を選択
エンドキー 一番下の項目を選択
F1キー 操作ヘルプを表示
F2キー メニューの総項目数、及び現在カーソル位置を読み上げ
数字キー 1~9 指定番目の項目へカーソル移動。連続入力可能。
Cキー 選択中の項目をクリップボードへコピー
Eキー メニュー項目をテキスト化し、エディターで表示

4.3:飛行中の操作

ミッション」や「性能テスト」にて、飛行を開始した時の操作について解説します。

4.3.1:画面構成

画面は、残基数やスコアなどを表示する情報ウィンドウと、機体、ミサイルなどが飛び交うミッションウィンドウの2つに分かれています。
基本的に、ミッションウィンドウだけ見ていればけっこうです。

自機は、ミッションウィンドウの下端に固定されており、左右にのみ移動できます。
敵機は、多くは上側、または左右から飛来します。

4.3.2:攻撃(クィックショット)

キーボードでは「スペース」、「コントロール」、または「上矢印」キーを、ゲームパッドではボタン[BT1]を押すことで、自機に搭載されている機銃やレーザーなどで攻撃することができます。
なお、攻撃はキーを押し続けることで連射できます。

4.3.3:移動

左右キーを押すと、押した分だけ自機を押した方向へ移動させることができます。押し続けも可能です。
敵に狙いを定めたり、敵からの攻撃を避けるために使います。

なお、移動すると音が鳴りますが、デフォルトでは、移動を開始した時、及び終了した時のみ鳴るようになっています。
移動している間の音も鳴らしたい場合は、「環境設定」から変更して下さい。

4.3.4:敵の攻撃

敵機は、体当たりやミサイルなどを用いて攻撃してきます。

今作では、敵の攻撃が被弾すると撃墜され「ミス」となります。そして、同一ステージ内で4回ミスするとゲームオーバーとなってしまいます。
従って、敵の攻撃が被弾しないよう、細心の注意を払って下さい。

なお今作では、ミスしても復活できる回数を「残機数」と呼んでいます。

4.3.5:敵機、及び敵ミサイルの通知

敵機、及び敵ミサイルが自機に接近している場合、警告音が鳴ります。この音を参考にして、敵の攻撃を避けて下さい。

なお、再生される警告音は2種類あります。

  • 低い音は、敵または敵ミサイルが、自機の近くを通過する時の音です。「近くを通過」するだけであって、衝突することはありません。
  • 高い不況音は、敵または敵ミサイルが衝突することを表しています。この音が聞こえたら、回避に徹して下さい。

ただし、ボス敵が使う一部の攻撃は、警告音が聞こえる頃には回避が間に合わない、あるいは軸が合っているだけでミスとなります。
そうした攻撃は、攻撃の前に特別な兆候が見られますので、よく観察しましょう。

4.3.6:チャージショット

キーボードの「エンター」、または「下矢印」キー、ゲームパッドではボタン[BT2]を押すことで、チャージショットを発射することができます。

チャージショットは、機体毎に性能が異なっていますが、非常に強力です。
攻撃と共に、範囲内の敵ミサイルを消し去ったり、ボス(ラスボス含む)を一撃で破壊したりできます。

ただし、チャージショットを使用するためには、通常の攻撃を繰り返して、エネルギーを充填する必要があります。
また、撃墜された場合、チャージエネルギーが初期状態に戻ってしまいます。

このため、「ボスを速攻で倒す」だけでなく、「被弾を避ける」ために、チャージショットを使うことも戦略として考えましょう。

ちなみに、エネルギー不足のためチャージショットが発射できない場合、代わりにクィックショットが発射されます。
ただし、押し続けによる連射はできません。

4.3.7:ステージ

今作には、7つのステージが用意されています。
ステージのクリア条件は、ステージ内に存在する4つのエリアを連続してクリアすることです。

4つのエリアの構成は、①「進行エリア1」②「、中ボスエリア」、③「進行エリア2」、④「ステージボスエリア」です。
進行エリアは、無尽蔵に出てくる敵機などをやり過ごしながら、およそ1分間戦っていれば自動的にクリアになります。敵数に制限はありませんが、時間が限られているので、早く倒すほどハイスコアが狙えます。
中ボス、及びステージボスは、待ち構えるボス敵を倒せばクリアになります。基本的に、ボスしか出てこないので、獲得できるスコアも一定です。

なお、残機数やチャージエネルギー、サプリメントは、ステージを跨ぐとリセットされます。

4.3.8:ゲームオーバー

ラストステージをクリアする、ミッションを中断する、あるいは、残機0の状態で撃墜されることで、ゲームオーバーになります。

ゲームオーバーになると、それまでに獲得したスコアが「最終スコア」として記録されます。
最終スコアは、オンラインスコアボードへ送信することができます。

また、獲得したスコアに応じて、メンテナンスで使用できる「Gem」が授与されます。

4.3.9:ボーナス

今作には、敵を倒す以外にもスコアを獲得できる手段があります。これを「ボーナス」と呼んでいます。

1つめのボーナスは、進行エリアでランダムに表れるボーナスボールを撃墜することで獲得できます。出現率は低いですが、ザコ20機ほどのスコアが獲得できます。

2つめのボーナスは、ほとんどのエリアに1つずつ隠されています。エリア内で特定の条件を満たすことで、専用のボーナスエリアに突入できます。

4.3.10:ミッション中のキー操作

ミッション中にできる操作の一覧です。

キーボード ゲームパッド できること
左右矢印キー 方向キー[左右] 自機の移動
スペースキー[*4] ボタン[BT1] 攻撃
エンターキー ボタン[BT2] チャージショット発射
タブキー ボタン[BT3] メニュー表示 (細かい情報を見たりなど)
Qキー なし 自機の位置を読み上げ
Sキー なし 獲得スコアを読み上げ
Cキー なし チャージショットの貯まり具合(パーセンテージ、及びレベル)を読み上げ
Hキー なし 残機数を読み上げ
F1キー ボタン[L1] 現在エリア、機体の情報などを確認
F2キー ボタン[R1] レーダーを表示し、画面中の敵機の情報を確認
F12キー ボタン[R2] 環境設定を表示
エスケープキー なし ミッションを中断 (ミッション時は確認メッセージあり)

4.4:メンテナンス

ミッションを有利にするための「メンテナンス」について、より詳しく解説します。

4.4.1:メンテナンスとは?

今作では、戦闘機に強化パーツを搭載することができます。この行為を「メンテナンス」と呼んでいます。

強化パーツを搭載することで、ゲームオーバーになりにくくしたり、通常時よりも高いスコアを獲得したりできます。
ステージが難しくて行き詰った場合、あるいは、ランキング上位を狙う際に活用して下さい。

メンテナンスは、大きく「サプリメント」と「機体強化」の2種類で構成されています。

4.4.2:サプリメント

サプリメントを装着することで、ミッションの攻略をより簡便にすることができます。主にできることは以下の通りです。

  1. 残機数を増やす
  2. ボーナスボールを出現させる
  3. 敵の攻撃が被弾した時、破壊されないようにする
  4. 無敵時間を増やす
  5. 攻撃力を強化する
  6. 移動速度を調整する
  7. チャージショットのエネルギー充填を支援する
  8. 自動的に敵を攻撃する援護ビットを同伴させる

◆サプリメントの購入

メンテナンス」から「サプリメント」を選択すると、上述した8つの効果が説明されたカテゴリーメニューが表示されます。
さらに、カテゴリーを選択すると、実際の商品名、及び購入に必要なジェム数が確認できます。

例えば、移動速度を調整する「エンジン」では、移動速度を上げるサプリメント、下げるサプリメントが存在しています。
好みに応じて、サプリメントを購入して下さい。

なお、販売されるサプリメントは、新しいステージを解放するほど増えていきます。

◆サプリメント購入に関する注意

同じカテゴリーに属するサプリメントは、複数購入することはできません。
例えば、残機数を1増やす「スペアエクストラ」を購入すると、同じカテゴリーのサプリメントである「スペアディオ」などが購入できなくなります。

◆サプリメントの使用

購入したサプリメントは、ミッションを開始すると自動的に適応されます。

また、撃墜されるなどの理由で、ステージ中にサプリメントが破損した場合でも、次のステージを続けてプレイすると復活します。
例えば、サプリメント「ビット」が、敵の攻撃で壊された場合、次のステージに突入すると復活します。

◆サプリメントの終了

サプリメントは使い捨てです。
ミッションの成果に関わらず、ゲームオーバーになると終了となります。

なお、ゲームオーバーになる前にゲーム自体を強制終了させた場合、サプリメントは失われませんが、ジェムも獲得できません。

4.4.3:機体強化

機体毎に、武器の強化や攻撃力の強化ができます。
お気に入りの機体をチューンアップして、快適なミッションライフをお楽しみください。

◆武器強化

機体に搭載されている武器を新調します。

武器は、機体毎に3回まで新調できます。初期状態も含めると4段階の武器があることになります。

基本的に、どの機体も武器を新調すると強くなります。
例えば、UnknowFortOveの場合、最初の強化で、別の敵を追尾するレーザーが一門追加され、同時攻撃数が3門から4門となります。

ただし、新調の内容によっては武器の性能が変わる機体もあるため、プレイスタイルに合わなくなる場合もあります。
例えばBioCreedの場合、バルカンではなくビットが強化されていくため、チャージショットのエネルギーが貯まりにくくなります。

◆攻撃力強化

機体の攻撃力を少しずつ強化します。
1回強化を行なう毎に攻撃力が6%ずつ増えていき、最終的には初期状態の400%まで増加します。

バスター系のサプリメントと比較すると、1回辺りの攻撃力の伸び幅が小さく、且つ必要Gemが多いという欠点があります。ただし、使い捨てではないので、長期的にミッションを有利にすることができます。

なお、強化した攻撃力は、サプリメントにも有効です。このため、バスター系サプリメントと組み合わせて攻撃力をさらに高めたり、援護ビットを強化したりできます。

4.5:スコアボード


オンラインスコアボードへアクセスし、他プレイヤーのスコアを閲覧したり、自分のスコアを投稿したりできます。

4.5.1:スコアの送信

ミッションにてゲームオーバーになった時、その時のミッションの成果をオンラインスコアボードに登録することができます。
オンラインスコアボードは、開発者である諸熊の運営するサイト上にあります。下記のURLから直接閲覧することもできます。

本ゲームでスコアを送信すると、以下の情報がスコアボードに記録されます。

  1. プレイヤー名 (ゲームを初めて起動した時に入力した名前)
  2. プレイヤーID (ゲーム開始時、自動的に決定されるID)
  3. 総合スコア (ミッションの総合スコア)
  4. スコア送信をサーバーが受け付けた時の日時
  5. ミッションで使用した戦闘機の名前
  6. ミッションを開始、終了したステージの番号
  7. ミッションの総戦闘時間

なお、スコア送信の処理が正しく行われると、スコアボード上での順位を知ることができます。

4.5.2:スコアボードの閲覧

メインメニューから「スコアボード」を選択すると、オンラインスコアボードのデータをゲーム上で閲覧することができます。

次に、閲覧したいスコアボード(ゲームの難易度毎に違う)を選択すると、インターネットにアクセスしてスコアボードをダウンロードします。
ダウンロードが成功すると、詳細を閲覧することができます。

◆スコアとランキング

スコアボードには、「スコア」と「ランキング」の2種類があります。

スコア
スコアボードに記録されている情報をそのまま表示します。過去の自分のスコアなども閲覧することができます。
ランキング
スコアボードにエントリーしているプレイヤーが出したハイスコアのみをランキング形式で並べて表示します。自分の立ち位置を知るのに役立ちます。
なお、ランキングの判断には、プレイヤー名ではなくプレイヤーIDが使用されています。このため、ハイスコアを登録した後プレイヤー名を変更して出したスコアが、前に出したハイスコアよりも低い場合、前のスコアを出した時のプレイヤー名が表示されます。

4.5.3:スコアボード利用に関する注意

  1. スコアボードの利用には、インターネット接続が必要です。繋がらない時はあきらめて下さい。
  2. 本ゲームでは、プレイヤー名と別に登録用のIDを設定しています。このため、同名のプレイヤーがいてもIDが違うと、スコアボード上では別の人として表示されます。
  3. メモリハックなどのチートを使って出したスコアを投稿しないで下さい。チートがひどいと、他のプレイヤーに迷惑がかかります。
  4. プレイヤー名はスコアボード表示に繁栄されますので、問題となるような名前は入力しないで下さい。

4.6:ゲームを遊びやすくする


ゲームスピードや音量、ゲームパッド操作などは、「環境設定」を通して、自由に調整することができます。好みに合わせてチューニングしてみて下さい。

4.6.1:言語選択

ゲーム中の表示言語を変更できます。

4.6.2:スクリーンリーダー設定

メニューなどの読み上げに使用するスクリーンリーダーを選択します。
通常は、起動しているスクリーンリーダーを自動的に検出して読み上げますので、違和感が無ければ設定しなくてもけっこうです。

4.6.3:音量設定

BGM効果音などの音量を設定できます。聞きやすいバランスになるよう調整して下さい。

なお、効果音音量とは別に、自機の攻撃音だけ個別に設定できるようにしています。自機攻撃音がうるさくて敵機が聞こえない場合に調節して下さい。

4.6.4:ミッション設定

ミッションのスピードや、音による通知方法などを設定できます。

4.6.5:画面描画設定

画面描画の有無、及びコントラストを設定できます。

画面描画は、不要ならサボらせることができます。これにより、画面描画が不要な環境での動作を軽快にしたり、特定のグラフィックドライバーとの相性で生じるブルースクリーンを抑制できます。

コントラストについては、文字色、及び背景色の明暗を調整できます。「黒背景に白」にもできます。

ただし、作中に描画している戦闘機や弾などの色は画像であるため変更できません。「img」フォルダ内にある画像を書き換える必要があります。

4.6.6:インターネット設定

プレイヤー名の変更、プロキシサーバーの設定、そして起動時のアップデートチェックができます。
設定したプレイヤー名が気に入らない、あるいは、プロキシサーバーを立てなければスコア送信できない、といった場面で活用して下さい。

なお、プロキシサーバーの設定は、サーバー名などを入力しなければならないため、ゲームパッドで設定することはできません。

4.6.7:ゲームパッド設定

ゲームパッドのボタンアサインを変更できます。

設定は、通常のメニューと同様に上下矢印キーや方向キーで設定したい項目を選び、割り当てたいゲームパッドのボタンを押していくことで行ないます。

なお、設定した結果、同じボタンに複数機能が割り当てられるために操作不能に陥る「衝突」が発生した場合、自動的に衝突された側の設定が「未割り当て」になります。

◆簡単設定

スクリーンリーダーの切り替えや、BGM効果音の音量に関しては、いつでも以下に挙げるキー操作で変更できます。

キーボード 設定できること
F5キー 効果音の音量を下げる
F6キー 効果音の音量を上げる
F7キー BGMの音量を下げる
F8キー BGMの音量を上げる
F11キー 使用するスクリーンリーダーをトグル式に切り替える

5:画面描画について

今作は、簡易的に以下の情報を描画しています。

  • メニューの一覧、及び選択中の項目の詳細説明
  • 表示されるメッセージ
  • ミッション中の自機、敵機、弾などのオブジェクト

なお、描画に使っている画像はドット絵作成ソフトで簡単に描いたものです。好みがあれば差し替えてもらってけっこうです。

◆画像差し替えのガイドライン

画像を差し替える時は、以下のルールに従って下さい。

項目 ルール
ファイル形式 BMP (24ビット)
大きさ 31 X 31 ピクセル
透明色 黒 (RGB(0, 0, 0))

◆画像差し替え時の注意点

  • 「画像内の背景」といった、描画しない部分は「透明色」で塗りつぶして下さい。そうしないと、オブジェクトが重なった時におかしくなります。
  • 背景色は暗い色を採用しています。また、「コントラスト設定」により、背景色が「黒」になる場合があります。従って、敵機や弾などを描く際は、中心部に明るい色を採用するなどして、コントラストを確保して下さい。
  • ドット絵は、真上を向いた状態で、左右対称になるように描いて下さい。また、弾のような小さいものも、最大サイズで描いて下さい。角度や大きさは、描画時に自動調整しています。

6:翻訳について

このゲームは、搭載されている翻訳辞書を用いて、メニュー項目や表示メッセージの内容を翻訳しています。

「data」フォルダ内の「lang.csv」を編集することで翻訳辞書の調整ができます。
他の言語にも対応させたい場合は、列を追加して、そこに翻訳内容を記述します。

ただし、開発言語の制約により、辞書データは CP932 でエンコードする必要があります。

7:データの管理方法

セーブデータビデオデータの取扱い方法について説明しています。

7.1:セーブデータ

ゲームそのもののセーブデータは、「data」フォルダに格納されている「save.dat」です。
環境設定セーブデータは、同じく「data」フォルダに格納されている「options.dat」です。
また、何らかの理由でセーブデータが壊れた時のために、過去1回分のバックアップも作成されます。拡張子が「bkp」のものがそれです。

なお、セーブデータの管理はゲーム側で自動的に行なっていますので、プレイヤーがデータをいじる必要はありません。

7.2:ビデオデータ

過去のプレイを見直すためのビデオデータは、「video」フォルダに保存されています。
ビデオデータは、ミッションを繰り返すとどんどん貯まっていくため、時々フォルダの整理をすることをお薦めします。特にUSBメモリーに入れて持ち歩く場合は重要です。

なお、ビデオデータがいっぱいある状態でゲームを起動すると、自動的に不要そうなビデオを削除することができます。「不要そうなビデオ」とは、更新日時が古いビデオや、容量が小さなビデオです。

8:アンインストール方法

このReadmeがあるフォルダを、フォルダごと削除すればアンインストールできます。

9:著作権・転載・再配布など

9.1:著作権

このゲームのソースコード、画像、BGM効果音の一部の著作権は諸熊にあります。
その他の著作権については、以下の配布元で入手しています。

◆効果音

効果音ラボ
http://soundeffect-lab.info/
ザ・マッチメイカァズ2nd
http://osabisi.sakura.ne.jp/m2/
無料効果音で遊ぼう! - Taira Komori
http://taira-komori.jpn.org/
AudioGames.net
http://www.audiogames.net/

◆BGM

以下サイトで入手したMidi素材をSC-8850で調整して収録

ENTRANCE HALL
http://fhouse.s17.xrea.com/
Greenery-MIDI
http://greenery.gozaru.jp/
■soleil-musique■
http://soleilmusique.web.fc2.com/
♪般若's MIDIの里♪
http://hannya.nce.buttobi.net/

◆ライブラリ

「hspinet」 onion software
http://hsp.tv/
「hspda」 onion software
http://hsp.tv/
「BASS」 Un4seen Developments Ltd
http://www.un4seen.com/
「ck_joyforce」 chokko
http://www1.odn.ne.jp/chokko
「nvdaControllerClient32」 NVDA日本語版拡張
https://ja.osdn.net/projects/nvdajp/wiki/ControllerClient
「PCTKUSR」 高知システム開発
http://www.aok-net.com/
「Ogg Vorbis」 Xiph.org
https://www.xiph.org/
「ラインドール」 Type74.org
http://type74.org/
「LongInt」 blueleaf
http://www.vector.co.jp/soft/win95/prog/se397330.html

◆開発に使用した言語

Hot Soup Processor 3.4
http://hsp.tv/

9.2:転載・再配布

このソフトの転載・再配布は、ダウンロードしてきたアーカイブをそのまま配布するという条件で許可します。

9.3:免責事項

本ソフトは、無保証・無責任の状態で配布します。ソフトの利用は個々人の責任と判断で行なって下さい。

また、プレイヤーの名前に、問題が生じるようなものを含めてスコアポストすることはおやめください。そのようなスコアについては、発見ししだい、削除します。