PBS2MML 取扱説明書

1.概要

PBS2MMLは、昔懐かしデジタルムーバの着信メロディの楽譜を、MMLに変換するソフトウェアです。


2.用語について

・PBS
 この説明書では、デジタルムーバの着信メロディの楽譜を
 便宜上「プッシュボタン譜」と呼びます。
 「プッシュボタン譜」とは、携帯電話で着信メロディを手入力するために
 電話機のボタンの羅列で表現された楽譜です。
 以下では、その略称として「PBS」(Push Button Score)を用います。

PBSの例

・MML
 Music Macro Languageの略で、主にコンピュータ上で
 楽曲を英数字や記号を用いて記述するための言語です。


3.画面の説明



@:ここにPBSを入力します。
  ※すべて半角文字で入力して下さい。コピー&ペーストも可能です。
  ※文字列内の改行、スペース、タブは変換時に除去されます。

A:テンポを指定します。
  ※D502i実機の仕様に合わせて、6種類からテンポを選択します。

B:PBSの変換を開始します。

C:PBS、MMLの表示をすべて消去します。

D:PBSを変換した結果のMMLが表示されます。


4.PBS構文規則について

PBS2MMLでは、下記のルールでPBSの字句解析、構文解析を行います。
 ※実機を所有していないため、作者が所有するPBSを基準としています。

・PBSは、1個以上の音符データの連続で構成されます。

・音符データの構造は下記の通りとなります。


   <音名><オクターブ><変化記号><音長><連結記号><終端記号>


 <音名>
    数字(1〜7)1桁で指定します。

 <オクターブ>
    「9」を1〜4桁で指定します。

 <変化記号>
    「8」を1または2桁で指定します。

    「8」:<音名>で指定した音を半音上げます。

    「88」:<音名>で指定した音を元の高さに戻します。

 <音長>
    <音名>で指定した音を1〜4桁で指定します。

 <連結記号>
    次の音符データと音を連結させる場合に指定します。

 <終端記号>
    連結記号を指定したら、必ず終端記号を付加します。
    また、次の音符データが同じ音で、連結させずに鳴らす場合にも
    区切りとして付加します。

※<オクターブ>と<変化記号>は、並びが逆になっても有効です。

・上記の構文規則に合致しない場合は、エラーメッセージを
 表示して変換が中止されます。
 メッセージと一緒にエラーが発生した桁位置を表示しますので、
 その周辺に入力ミスが無いかご確認下さい。


5.サンプル

例としてPBSを掲載します。試しに入力してみて下さい。
テンポは108がおすすめです。


入力が面倒でしたら、下の枠内のテキストをコピペして下さいw

111;111555;5
55666;666555
000444;44433
3;333222;222
111000


正しく入力できていれば、下記のMMLが出力されます。

t108o6l4ccggaagr4ffeeddcr4


6.活用方法

PBS2MMLは、単体としては文字列変換機能しか持っていません。
ですが、他のソフトウェアと連携することで、より強力に
活用が可能となります。

変換されたMMLを他のソフトウェアにコピーして
MMLを演奏させたり、スタンダードMIDIファイルに
変換したりできます。

これらはフリーソフトで実現可能であることを検証済です。
※標準的な書式でMMLを出力していますが、一部のソフトでは
 若干MMLの手直しが必要となる場合があります。

着メロ本を今でも所有していて、どんなメロディなのか
確認したい時、PCやスマホで聴けるデータにしたい時など
本作をお試しいただけたらと思います。



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