デジタル斜方眼紙 「digp」 取扱説明書
1.概要
デジタル斜方眼紙 「digp」は、ちょっとした立体図を簡単な操作で描けるソフトウェアです。
簡単な図を描きたいけどCADはハードルが高い、といった場合に使えるかもしれません。
2.用語について
・グリッド
描画画面において、格子になっている灰色の線を「グリッド」と呼びます。
方眼紙の罫線にあたるものです。
・スナップ/スナップマーカー
マウスカーソルを特定の箇所に近づけると、マウスカーソルが自動的に
その箇所に吸い付く機能を、「スナップ」と呼びます。
近づけた際に、その箇所に目印が表示されることがあります。
これを「スナップマーカー」と呼びます。

スナップの例
3.描画画面の説明
この画面に線を引いて作図していきます。
4.メニュー画面の説明
メニュー画面では、描画方向の変更、線種の選択、画面の保存などができます。
4-1.取扱説明書
「htmlを開く」ボタンをクリックすると、アプリと同梱の取扱説明書(このファイル)をブラウザで表示します。
digp実行ファイルと同一フォルダに「man\index.html」が存在しないと表示されません。
zipを展開したままの状態で使用して頂ければ正常に動作するはずです。
4-2.描画方向
digpでは、グリッドの交点から、隣接する交点に線を引くことができます。
マウスカーソルを任意の交点に近づけ、スナップマーカーが表示された状態で
マウスを左クリックすると、線が引かれます。
また、マウスカーソルを既に線が引かれている交点に近づけ、スナップマーカーが
表示された状態でマウスを右クリックすると、線を消すことができます。
線が引かれる方向は4種類あり、スナップマーカーを基準として
右上、上、下、右下から選択できます。
描画方向の切り替えは「描画方向変更」ボタンで行います。
ボタンをクリックすると、右隣の矢印アイコンが右上→上→下→右下→右上と変化します。
線を引く際の制限として、画面の端など線の終端となる交点が存在しない方向には
線を引くことができません。
下図の例では、描画方向「上」で線を引いていますが、右側は交点が存在しないため
線が引けません。
4-3.線種選択
「線種選択」チェックボックスがオンの状態で線を引くと実線となり、
オフの状態で線を引くと破線となります。
4-4.画面保存
「画面保存」ボタンをクリックすると、描画画面をビットマップファイルとして保存できます。
digp実行ファイルと同一フォルダに、「<システム日時>.bmp」が作成されます。
なお、出力設定としてグリッドの有無、色の反転を指定できます。
「グリッド線を出力する」チェックボックスがオンの状態で画面保存すると、
グリッド線を含めて出力されます。
グリッド線を含めて出力した例
グリッド線なしで出力した例
「背景色と線の色を反転」チェックボックスがオンの状態で画面保存すると、
背景色が白、線の色が黒で出力されます。
画像を印刷する場合は、この設定をおすすめします。
色を反転して出力した例
※「背景色と線の色を反転」と「グリッド線を出力する」の同時指定は
おすすめできません。グリッドと描画の区別がつかなくなります。(^^;
5.最後に
繰り返しますが、このdigpは「ちょっとした」図を描くことを目的としています。
従って、設計用途など、本格的な図を描くには適していません。
精度があまり良くありませんし、グリッド上に直線しか引けません。
操作性も良いとは言えないので、製図というよりはマッチ棒を並べて
図形を作って遊ぶような感覚でお使い頂ければと思います。
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